仏ケリングは、傘下の「アレキサンダー・マックイーン」CEO(最高経営責任者)にジャンフランコ・ダティス氏を任命した。同氏は6月3日付で就任し、ケリングのルカ・デメオCEO直属、ロンドンを拠点とする。
(パリ=松井孝予通信員)
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ダティス氏はラグジュアリー業界で25年以上の経験を持つ。直近では「プラダ」のCEOとして、顧客志向の経営とブランド価値向上を推進した。これ以前にはLVMHやリシュモン(スイス)でアジア、米州、欧州の主要市場の要職を歴任し、事業拡大やオペレーション改革を担ってきた。
今回の人事は、単なる経営トップの交代にとどまらない。マックイーンは現在、ブランドの独自性強化に向けた新たな段階に入り、コレクションの選択と集中、販売網の適正化、組織体制の簡素化を進めている。声明では、より機動的で規律ある事業モデルへの移行を掲げ、ブランドの方向性の明確化と実行力向上を目指す。
背景には、ケリング全体で進む収益性重視への転換があるとみられる。ケリングのデメオCEOは利益率の改善を最優先課題に掲げ、店舗網の効率化やフルプライス販売比率の向上を打ち出している。
現地の報道によると、マックイーンでは事業効率化の一環として人員削減も進められており、新体制の下でブランド価値の再構築と収益改善の両立を図る。
