「ケンゾー×H&M」の発売に先駆け、プレショッピングパーティーが開催された。「ケンゾーXH&M」のコレクションが事前に購入できるとあり、コラボレーションに身を包んだセレブやインフルエンサーたちでさえも買い物に没頭、実際の店舗での盛況ぶりが今から目に浮かんだ。
イベントでは音楽やカルチャーにも力を入れている「ケンゾー」らしく、90年代に一世風靡したTLCのシークレットライブを敢行、会場を熱狂させた。「ケンゾー」のクリエーティブダレクター、キャロル・リムとウンベルト・レオン、そして「H&M」のクリエーティブアドバイザーのアン・ソフィ・ヨハンソンも来日した。(ライター・益井祐)
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キャロル・リム(写真左)&ウンベルト・レオン(「ケンゾー」クリエーティブディレクター)
コレクションからキャンペーンに至るまで、よりスペシャルなビジョンを実現するために2年の時間を要した。「ケンゾー」はLVMHとして初めてコラボレーションに参加したが、「H&M」が持っている新しいカスタマー層と出会えたことが一番の収穫かもしれない。
高田賢三と自分たちが生み出したアーカイブをもとに、これまで同様の消費者目線でコレクションを製作、特にプリントは二つの世界観をミックスした。アーカイブの再考するにあたり、初めて触れた高田賢三の作品の一つで、世界で2着しか生産されなかったリボンドレスが浮かんだ。
クチュール的なドレスを一般消費者に提案できるのは「H&M」だからこそ。自分達のチャレンジはクオリティーや値段、アイデアでカスタマーを驚かせること。良いものをより長く着てほしいので100%シルクなど素材にこだわったアイテムを、消費者に優しいプライシングで提案している。
実は「H&M」のコラボレーションの第1弾である「カール・ラガーフェルド」に自分たちも並んでいた。その時の興奮を今でも覚えている。新宿のお店の発売に参加するのだけど、その感覚を違う側から味わえるのが楽しみ。そして東京でもう一つ期待しているのは着こなし方で、ヘッド・トゥー・トウのショーを第1ラウンド、そしてそれがストリートレベルでパーソナライズされるのをセカンドライフだと考えている。日本人独特のセンスでどのようにスタイリングされるのかを見るのが楽しみだ。