スポーツ靴カルフ、アスリート向け本腰

2016/06/17 09:04 更新


 靴輸入卸のシードコーポレーションはフィンランドのスポーツシューズブランド「カルフ」の販売を強化する。セレクトショップで実績を上げている「レジェンドライン」に次いで、ブランド100周年を機にアスリート向けの「パフォーマンスライン」の販路開拓に本腰を入れる。

 カルフは1916年に創業。当初はスキー板などスポーツギアを製造していたが、ランニングスパイクを開発して事業を拡大。20年代以降、フィンランドのオリンピック選手の公式サプライヤーとしても活躍した。北欧らしい色使いとMを配したデザイン、クマのロゴを特徴にする。70年代からミッドソールにエアクッションを搭載し、80年代に独自構造の「フルクラムテクノロジー」を開発、ランニングシューズメーカーとして地位を確立した。

 シードコーポレーションは14年からカルフの総輸入代理店となった。70年代や80年代などのアーカイブを生かしたレジェンドラインは、レトロな外観が受けてタウンユースで卸売りが順調に伸びている。一方、パフォーマンスラインの売り上げ比率は10%にとどまる。今秋以降、スポーツ専門店を開拓するほか、スポーツミックスのセレクトショップなどへの卸売りを増やしていく考えだ。今秋は、ランニングイベントの協賛も予定し、消費者向けのプロモーションに力を入れる。

エマニュエル・アレーゼCOO
エマニュエル・アレーゼCOO

続きは繊研新聞で



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事