地下アイドル「仮面女子」がファッションとの協業拡大

2017/05/11 06:30 更新


 “地下アイドル集団”がファッションを盛り上げる?――インディーズの女性アイドル「仮面女子」を運営する芸能プロダクション、アリスプロジェクト(東京)が様々な分野で協業を拡大している。東京・秋葉原を出発点に、4月からファッションビジネスとの協業商品も広がり始めた。

(吉井稔)

 「仮面女子」のファッション商品は4月5日、しまむらが約1370の全店でメンズ向けTシャツやカーディガンを販売したのが始まり。その後、イオンリテールの「ダブルフォーカス」と「ベア・ザ・スター」が3者協業Tシャツをメンズ向けの80店で、ジーンズメイトがベア・ザ・スターとの3者協業Tシャツを「ジーンズメイト」の約90の全店で販売している。

 しまむらでは「東京中心に大型連休中でも好評」、イオンでも「メンズ向けだがレディス客にも広がっている」など、販売は順調に推移している。

 仮面女子は13年3月にシングル版を発売してデビュー、15年1月にはシングル「元気種☆」の販売が20万枚となり、オリコンウィークリーで1位を記録した。インディーズ女子アーティストとしては初めてという。

 現在、正規メンバー17人、候補生と研究生を合わせると約100人。メンバーは神谷えりな(フェイスブックフォロワー160万、ツイッター90万)、月野もあ(同60万、同54万)などがいる。フェイスブックで総フォロワー数1000万を有するなどSNS(交流サイト)での爆発的な広がりが背景にある。 

 活動は13年1月に始めた秋葉原の仮面女子カフェと、16年12月からの大阪・仮面女子シアターがベース。毎日公演し、東京会場は400人を収容、年間ライブは1000回を超える。アジア7カ国・地域でも月1度の海外公演を行い、年間10本の映画を自社制作する。特に「アキバ・コレクション」として2カ月に1度のペースで平日の夜、仮面女子カフェにランウェーを設置してファッションショーを行っている。1回に2、3ブランドと協業し、今までに「リップ・サービス」「ワールド・ワイド・ラブ」などが参画している。今後は「さらに協業を増やし、SNSの拡散で事業を拡大したい」という。

アリスプロジェクトが運営するインディーズアイドル「仮面女子」




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