【芽吹きの24年】幸運を引き寄せる、今年の開運アクション

2024/01/01 06:24 更新


 24年は辰(たつ)年。本来の干支(えと)では甲辰といい、成功や成長、芽吹く一年になるとされています。元日もまた、一粒万倍日と天赦日が重なる開運日で、幸先の良いスタートとなります。時代が持つエネルギーを借り、運を味方に付け、ポジティブに一年を運んでほしい。そんな思いを込めて、24年注目の開運アクション、開運アイテムをご紹介します。

ファッション

《セラピストのMAIさん》ゴールド、ピンクを身に着けて

 西洋占星術とタロット、数秘を掛け合わせた独自の「天運命術」で、占いから導く開運ファッションを提案しているMAIさん。コロナ禍に占いや開運が消費を後押しする一つのツールとして広まり、今やパーソナルカラー、骨格診断と肩を並べるほどの説得力を持つ。MAIさんに今年の運気を高めるファッションのポイントを聞いた。

【プロフィール】19年に東京・広尾にサロンを開業。仕事運や恋愛運などの占いに加え、前職のアパレル経験を生かし、開運カラー(カロット占い)によるパーソナルスタイリングを行う。ファッションレンタルサービス「エアークローゼット」で会員向けに開運カラー診断を配信している。

■開運キーワード

ゴールド/ピンク/ボリュームアクセサリー/パールアクセサリー/オフショルダー/ベアトップ/ベアバック/フリンジ/フリル/ラッフル/ドレープ/エアリー/透け感/光沢

 ——どんな1年になる?

 「人と調和を取っていく」のがキーワードになります。23年は自分勝手くらいがちょうどいい、自分のやりたいことをまずやってみようという1年でした。24年はその自分がやりたいこと、活躍する場を考えた上で、まずは心地良い環境や空間を整えてもらいたいです。

 例えば、仕事や家の空間、友達との関係など。「なんか居心地悪いな」「私、無理しているな」みたいな空間は、もうあまり必要なかったりします。だからといって、職場を変えた方が良いとか、大切な人と離れた方が良いというわけでもありません。どのように自分の心地良いところに持っていくか。エシカル(倫理的な)や利他の精神が大切です。志が同じ人とコミュニティーを作ったり、仲間と何かに取り組むことで、新たな自分の方向性や価値観が生まれることになるでしょう。 

 20年に風の時代に入り、この先200年近く続くといわれています。もっと細かくいえば、今年から20年間が特に風の時代。1月から動き出し、11月から「よし!私はこのスタイルで先の20年を生きていく」と本格的に移ります。コロナ禍から生き方を悩んできた人は、やっと答え合わせができる一年になりそうです。

 ——24年のキーカラーは。

 シンボルとなるのは、ホワイトとレッド。平和と情熱のようなイメージです。部屋や会社のデスクなど、無意識にずっと見ていられるような場所に取り入れるのがお薦めです。24年の星の動きを強く吸収できるようになります。

 開運カラーは、ゴールドとピンク。この2色は身に着けてもらいたい色です。なかでも、ゴールドは今年、感情を後押ししてくれます。気が参っているときやもやもやしてるときに、バッグやアクセサリーで取り入れるのがお薦めです。

ゴールド:「ヴァレンティノ」24年春夏コレクションから

 ピンクは、柔らかいトーンのほうが良さそうです。特に取り入れるべき場所は、体の真ん中あたりにある第4チャクラ(愛を象徴するチャクラ)が発生するところ。ハートを活性化するのが重要なので、背中や胸にポイントがあるものだとなお良しです。風の時代にちなんで、背中が開いていたり、モチーフが揺れたり、動きを感じさせるディテール、透け感や光沢のある素材が運気を高めてくれると思います。

ピンク:「プラダ」24年春夏コレクションから

(写真=大原広和)

招き猫

《中外陶園の焼き物「薬師窯」》目いっぱいの願いこもる福づくし

 一年の始まりに江戸時代からの縁起物、招き猫はいかが――愛知県瀬戸市で招き猫を手掛ける陶磁器メーカー、中外陶園の鈴木康浩社長に、新年にぴったりの招き猫を聞いてみた。

鮮やかな色合いで運気上昇の一年に

 マットな陶器の質感に豪華な前垂れ、右手上げの鮮やかな猫、「福づくし招き猫」がお薦めの一つだ。招き猫は産地ごとに特徴があり、瀬戸の伝統ある招き猫には前垂れが付くという。この猫の前垂れには「大入り」「松竹梅」「小づち・小判」「大当たり」の図柄がずらり。

 手の上げ方や色によっても効用が異なる。左手を上げたら「他人招き」、右手を上げたら「金運招き」。黄は「金運」、赤は「病気除け」、黒は「魔除け」、白は「万能」。世相を反映し「コロナ禍は病退散の思いを込めて、赤色の招き猫が売れた」。疫病が落ち着き、「景気も経済も動き出す、今年こそは良い一年に」と思いを込め、黄色や右手の猫を充実した。

 目にも注目だ。大きく見開かれ、目が黄色く強調されている猫も。先の見通せない時代。暗所でも利く猫の目に「暗闇でも先が見通せるように」との願いを込めた。あらゆる福を身に着けた猫を身近に置けば、良い一年になること間違いなしだ。税抜き大5000円、小2500円。白、黒、赤、黄の4色。

財布

《日本バッグ協会記念日告知委員会》「サイフの日」と開運日で買い替え促す工夫加え

 開運日と記念日を消費喚起につなげることに成功したアイテムが財布だ。大切な財布の回収とおはらいを通して、前向きな気持ちで買い替えを後押ししている委員会がある。

 一粒万倍日などの開運日に、財布を買い替える動きが定番化してきた。その周知に貢献しているのが、日本バッグ協会の記念日告知委員会だ。参加企業が開運日を記したカレンダーを全国の百貨店や専門店に配布するなどして啓蒙(けいもう)している。

 柱になっているのが、3月12日の「サイフの日」。3年前から同委員会の主導で、この日に合わせて百貨店を中心とした全国の小売店にさい銭箱型の回収ボックスを設置。集めた財布をおはらいに出している。持参した人には引き換えに各店が企画したクーポンなどを配布することで、買い替えを促している。

さい銭箱型回収ボックスに独自のディスプレーで盛り上げる百貨店も(山形屋)

 参加店と回収数は毎年増え、23年は30店が参加、1782個を回収した。委員長を務めるスタイルの金子豊社長は「財布には思い出があり、(手放すのを)惜しむ人も多い。おはらいをするならばと安心して買い替えられるようだ」と話す。

 サイフの日周辺に、開運日が多いのもプラスに働いている。最近は認知が広がり、クリスマスに匹敵するほどの売り上げに成長したという。今年は3月15日が三つの開運日(天赦日、一粒万倍日、寅=とら=の日)が重なる絶好の日取り。さらに需要拡大が期待できそうだ。

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