タイに初の工場 18年に月産150万㍍体制
デニムメーカー、カイハラの世界への挑戦が始まった。タイ・バンコクから90㌔の距離にあるラチャブリ工業団地に、同社にとって初の海外デニム工場を立ち上げた。織布からスタートし、1月には月産50万㍍体制を実現。これを18年には月150万㍍、工員530人体制にする計画だ。(高田淳史)
「世界のアパレル市場は大きく成長する。世界への販売強化と取引先からのニーズもあってタイ工場を作った。当初は日本での新設を考えたが土地や人材の確保が難しく断念。海外に作ろうと動き始めたのが12年の年末」とカイハラタイランドの羽場秀昭社長は振り返る。
「デニム生産は装置産業」と物流を含めたインフラの充実や東南アジアのハブの役割を担うタイを進出地に選び、建屋が完成したのが昨年4月。レピア織機を60台持ち込み、同年6月に試験稼働、10月から本格稼働し、今年1月には月産50万㍍に引き上げた。今月中にはレピア織機を60台追加して120台体制とし、8月には月産100万㍍に引き上げる。