カイハラ、初の単独展示会を開催 「テンセル」と協業し新作デニム見せる

2023/10/24 06:28 更新


製品も交えてデニムを提案、生産工程の動画なども見せる

 デニム大手のカイハラが、初の単独展示会を開催している。コロナ下に新規客との接点が減ったため、改めて多くの人々に独自の生地を知ってもらう狙い。東京オフィスで、10月27日まで。

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 新作デニムは、レンチングの差別化セルロース繊維「テンセル」と協業し、サステイナブル(持続可能な)で柔らかな光沢、肌触りや吸放湿性の良さが特徴の「テンセル・リヨセル」と「テンセル・モダール」を使った。24日まではアポイント制だが、その後は最終日まで自由に入場できる。

 テンセルを使った24品番を提案した。デニムに柔らかいタッチを与える原料であり、カイハラがテンセル・リヨセルを扱い始めてから30年近い。管理された森林のユーカリを原料とし、生分解性がありサステイナブル、多用途に使える点もアピールする。

 例えば、緯糸にテンセル混ストレッチ糸を使ったデニムは、本格的なデニムの表情ながら肌触りやはき心地の良さが特徴。経糸にテンセルを使ったモンスターストレッチシリーズや、緯糸にテンセルを使ったセルビッジデニム。リネン混や、緯糸にテンセル100%のスラブ糸を使ったものなどバリエーションを充実している。浅野撚糸と協業した裏パイル調や、インディゴ原着のテンセル・モダール使いで色落ちしにくいタイプなども見せた。

 「毎年の開発品は多く、カテゴリーごとの幅広いデニムを見せたい」(稲垣博章執行役員営業本部本部長兼営業部部長)として、今回の展示会を企画した。16日からの期間中には約300人が訪れる見通し。今後は定期的に分野を絞った形で展示会を開き、新作デニムを打ち出す。

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