中国・河北省の染色75工場が休止

2015/08/25 06:39 更新


 中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年記念行事が9月3日に北京で開かれるのに合わせ、大気汚染を緩和するための措置が実施され、繊維関連では周辺の染色や化学工場が生産を停止する。

 繊維業界のニュースサイト、中国綢都ネットによると、河北省保定市は20日から9月4日まで、大気汚染物質を排出する工場の休止を決定。この中に高陽県を中心に75の染色工場が含まれる。また染色助剤などの工場も操業を止める。

 中国政府は08年のオリンピックや14年のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議が北京で開かれた際に、大気汚染を緩和する措置を実施して効果を上げた。

 今回の70周年記念行事では北京市や天津市、河北省、山西省、内モンゴル自治区、山東省、河南省が28日から9月4日まで、主要な汚染物質を30%以上減らす統一的な措置を実施。その上に各地の政府が独自の規制も行う。

 北京では多数の企業の生産を制限するほか、交通規制が行われるため、企業活動に影響が出そうだ。(上海支局)



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事