ジュンの「ナージー」が8年目にして軌道に乗り始めた。ファッションとスポーツを融合させたアスレジャーブランドとして15年にデビューしたが、商品企画がうまくはまらず苦戦していた。紆余(うよ)曲折を経て、花開いたのがコロナ下の終盤。販売員の声を通じた企画の修正などが奏功して売り上げが急浮上。23年春夏商戦は高い予算も達成し、秋の立ち上がりも7%増と伸ばす。担当の三代彰郎執行役員は、「ようやくつかんだ市場。しっかり成長させたい」と話す。
(永松浩介)
金脈をみつけた
15年秋に設けた渋谷旗艦店などでブランドの世界は表現できたが、商品が客のニーズにマッチしなかった。市場が確立されていないうえ、初期はデータも取れず改善の方向性が見えづらかった。当初は、スポーツ素材のファッションを打ち出していたが、17年ごろからはスポーツブラやタイツなど、初めてしっかりとしたスポーツアイテムを企画。一定の評価を得たが、売り上げシェアは小さい。「出店先の競合は一般アパレル。スポーツアイテムを求める客は少なかった」。
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