ジュンの障害者雇用施設にスリランカから視察 JICA研修プロジェクトで

2024/07/09 06:26 更新


職場見学などで障害者雇用の理解を促す

 ジュンは国際協力機構(JICA)主催のスリランカ公務員に向けた日本の障害者雇用に関する研修プロジェクトで、関西の物流センターの神戸ディスタ内のHC(ハンディキャップ)業務部への職場見学などを実施した。2年連続の取り組みで、「JICAが昨年の研修の成果が見られ、継続してスリランカ行政に深い理解と浸透を促すため」としている。

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 研修は行政官9人や関係者含め17人が参加。HCスタッフの普段の作業工程の見学や説明、自由な質問などの交流会を実施した。昨年の研修参加者による積極的な事業取り組みが進み、スリランカになかった障害者雇用・福祉行政連携活動が全土で始まっており、これまで105社・機関で130人以上の障害のある求職者が就労しているという。研修を通じて同社は、「スリランカでの障害者雇用への理解と発展に少しでも力になれたら」との思いを伝える有意義な機会になったという。

交流会ではお互いの生活や文化への理解も深めた

 今回の物流センターには、12人の障害者スタッフが勤務し、直営店での傷物商品の仕分けや再販可否の判断、適切な場所への出荷、B品内容書の集計・データ入力などを担っている。同社の障害者採用は09年から始まり、13人の採用がある。現在は12人が継続雇用につながっている。同社では「全国の物流センターだけではなく、ハンディキャップのある多くのスタッフが活躍している」。継続雇用には「ノルマなどはなく、出来ることをやってもらう。もし可能なら少しずつ増やしていく、という余裕のある環境で、作業に追われたり他者と競い合って疲弊することもなく、のびのびと職場で過ごせている」と見ている。



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