JUKIは、4月をめどに栃木県の大田原工場内にスマートファクトリーのモデルラインを新設し、縫製工場などへの提案・商談の拠点とする。無人搬送車(AGV)、適正な縫製条件などを制御するデジタルミシンおよび双方向の情報システムなどを導入、ポロシャツ、カーシートの生産ラインを設ける予定だ。
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様々な産業で省力化・自動化が進むが、縫製工程は人の技能に依存する部分が大きく、対応が難しい。設備投資よりも人件費の安い地域に生産地を移転した方がベターという考えも強かった。
ただ、人件費のコストアップが世界的に進行、機器やITの発達から、スマートファクトリーが急速にクローズアップされている。現状は開発やコスト面の課題も多いが、モデルラインを公開することで、早期の普及および工業化を目指す。