ジェイエムウエストン財団優秀賞 魚の皮のバッグ

2019/08/27 11:00 更新


 仏ジェイエムウエストンとコンパニオン・デュ・ドゥボワール(フランスの技能者養成組織)、パリ工業デザイナー大学(ENSCI)、フランスモード研究所(IFM)が共同主催する賞、第9回「デフィ・イノベ・アンサンブル」(共に挑戦する)の選考会が開かれた。今年は「代替レザー、レザーに代わるもの」をテーマに、主催者の教育機関の生徒たちがチームを組み、環境を考慮した素材、加工を使ったプロジェクトを提案した。

 ジェイエムウエストン優秀賞を獲得したのは、魚の皮とキャビアの食品廃棄物のリサイクル素材を使った高級バッグ「スカリア」。若手のなめし業者、キュイール・マラン・ド・フランスと共同開発した。ジェイエムウエストンのアーティスティックディレクター、オリビエ・サイヤール氏を委員長にした13人の審査団は、デザイン性とまだ知られていない魚由来のレザーへの取り組みを賞賛した。

バッグと受賞チーム©Thierry Caron/Divergence

(パリ=松井孝予通信員)



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