12日から13日にかけて東日本を直撃した台風19号。広域にわたって被害をもたらしているが、繊研新聞のジーンズカジュアル定点観測の協力店は、全て13日に無事営業ができた。全体には来客、購入数が伸びず、売り上げは前年よりも30~50%減が基調。しかし、台風一過の秋晴れや気温低下で、多くの客が訪れた店もあった。
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繊研新聞では毎月、全国のジーンズカジュアル店の定点観測を行っており、今月の観測日は13日だった。当日の営業自体が懸念されたが、調査を依頼している全店が営業し、大きな被災は免れた。
台風が上陸した伊豆半島に近いマルカワ湘南店は、入り口からの浸水があったが、対策を行っていたため、13日は無事午前10時から営業を開始した。「好天だったため、開店から多くのお客が来店。気温も下がる予報が出たこともあり、秋冬物がよく売れた印象」という。
アメリカ屋長野店は12日は午後3時に閉め、台風翌日は正午から開店したが、北部に大きな洪水災害もあり「客数は前年の半分」。ただ、14日は客足が戻ってきたという。
東京都心のジーンズメイト池袋店は13日午前0時からの深夜営業は取りやめ、午前9時から営業した。その分売り上げを落としたが、渋谷店などは周辺の店の休業もあり、客で混み合う場面もあったという。
一方、名古屋・大須のラックスアウトフィッターズは13日、台風一過で客入りも多く、アウター、フリースなどが動いた。