「アンクルージュ」 個性的なデザインで支持広がる

2018/12/11 06:27 更新


 ジャパンイマジネーションのヤングレディスブランド「アンクルージュ」は、個性的なデザインでアイドルやそのファンにも支持を広げている。商品によっては細身の若い男性も購入するという。

 ガーリーとネオカジュアルの2軸に、18年秋冬にデビューした派生ブランド「ジェイミー・エーエヌケー」も加えることで、ニッチな中でも幅広い層を集客している。

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 フリルやレースを使った非常に甘くガーリーなテイストと、より元気なイメージのネオカジュアルの商品で構成。後者から派生したジェイミー・エーエヌケーは真っ黒のワンピースにハーネス、総柄のグラフィックプリントのアウターなどダークでとがったスタイルを提案する。

ダークテイストの派生ブランド「ジェイミー・エーエヌケー」

 ブランドならではの傾向として、アイドルグループのメンバーや、そのアイドルと同じ物を着たいファンの女の子にも人気だ。アイドルへのプレゼントとしての購入もある。SNSとの親和性も高く、アイドルなどインフルエンサーがSNSにアンクルージュの服を着た画像を投稿すると反響が大きい。ブランド側もツイッターやインスタグラム、LINEで積極的に情報発信している。

 ジェイミーは地下アイドルやユーチューバーにも着用されている。ネオカジュアルやジェイミーの商品は、ブルゾンやパーカなどアイテムによっては男性にも好評だ。きゃしゃで美意識の高い男の子が増えていることも背景にある。

 こうした需要にも支えられ、18年秋冬の既存店売上高は前年同期比5~7%増で推移。ガーリー一辺倒ではない品揃えが市場のカジュアル傾向にも対応、集客につながっている。商品ではワンピースが20%増で、従来のミニ丈に加えて長いタイプも人気だ。アンクルージュの一部店舗で販売しているジェイミーも売り上げを底上げしている。

 ジェイミーは期間限定店も出して予算を達成、来年以降も引き合いがある。将来的には単独常設店を視野に入れている。

カジュアルな商品も扱うことで客層を広げている(19年春夏物)


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