「新型コロナで危機感を持つだけではなく、何かできることをしよう」。帽子メーカー、日本真田帽子(神戸市)は自社ブランドの婦人帽子「アウレリア」のサブスクリプション(定額利用)を大急ぎで始めた。コンセプトは「家にいても、ファッションを身近に」。
アウレリアは、細いテープ状の生地を渦巻のように縫い上げるエレガントなブレード帽子を得意とする。価格は1万円前後で、岡山県倉敷市にある自社工場で生産する。
サブスクリプションを思いついたのは、アマゾンプライムやネットフリックスが好調と聞いたことから。「外出自粛なら家で買い物してもらおう、帽子のサブスクリプションがあってもいいのでは」と阿部浩介社長は考えた。
4月から予約を受け付けており、2カ月ごとに季節メニューを送る。5、6月向けは春物、7、8月は夏物、9、10月はオーダーを提案する。それぞれ一つの帽子を選んでもらい、数日後に届ける。オーダーは帽子の形と色、リボンの形と色を選べる。半年間の料金は1万9800円で、帽子は返却不要とする。
今月中旬には洋服とコーディネートした写真を撮影し、月内にはインスタグラムにアップする。「帽子って敷居が高いと思っているミセスの方などにかぶってほしい」としている。
