23年の色は明るく「ルミナスイエロー」 日本流行色協会

2022/12/09 10:59 更新


優しく穏やかで希望を感じさせるルミナスイエロー

 日本流行色協会は、23年の色に「やさしさに包まれるイエロー」を選んだ。明るく、柔らかな日だまりを思わせる「ルミナスイエロー」だ。

 マンセル値は6.2Y 9.2/4.1で、系統色名はペール・イエロー。長く続く新型コロナウイルス感染症への対応、国家間の争い、環境汚染など先行き不透明な日々に「無理に気持ちを奮い立たせるのではなく、心がふと軽くなるような、ほっと息をつけるような色」に焦点を当てた。穏やかで、じんわりと色がしみ込んでくるようなルミナスイエローは、「不安で固まった心にも無理なく入っていき、そっと癒やし、明るい気持ちにしてくれる」と考える。

 デジタル表現やデザインのヒントとしても発信する。デジタルデバイスの画面を構成する光は、刺激が強い色が多くなりがちだからだ。

 流行色は「その時代の生活者の気分=時代のムード」を敏感に反映している。協会はそうした色と気分の関係の認知を広げ、色への関心を高めることを目的に、15年から毎年「来年の色」を発表している。その年のムードを象徴する様々なキーワードを包含したテーマカラーと位置付ける。

 23年のキーワードには「多様性」「つながる」「広がる」「共生」「癒やされる」「光る」「イマテリアル(非物質)」「適温」「グラデーション」「浸る」「境界があいまいになる」を挙げた。



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