井筒屋は、来春から1年半ほどかけて「最低でも20億円を投資」(影山英雄社長)して小倉本店を改装する。同社は山口井筒屋宇部店を今年末に、JR小倉駅前のコレットを来年2月末に、黒崎店を同5月末にそれぞれ閉店すると発表しており、小倉本店に経営資源を集中して生き残りを図る。
改装計画は今後詰めるが、本館は上質、非日常の百貨店らしさを追求し、外商顧客へのもてなし体制も強化する。新館では百貨店に来ていなかった比較的若い客層にアプローチする。地域で活躍するクリエイターなどに販売機会を提供するなど、地域密着の取り組みも強化する。
商品では特に化粧品やラグジュアリーブランドの品揃えを強化する。今月、本館1階に「ロレックス」のショップをオープンするのもその一環。前期で売上高の1%未満にとどまる免税売上高の引き上げにもつながると見ている。
