かばんメーカーの今村勢(大阪)は役目を終えた子供のランドセルをお母さんのバッグによみがえらせるオーダーリメイクブランド「つむぎ」を立ち上げた。
新ブランドは「子供の成長」と「母のこれから」を〝編む〟がコンセプト。革製や人工皮革製のランドセルを裁断してひも状にし、牛革と編み込んで美しくしなやかなメッシュ素材にする技法を採用した。
ランドセルの革はかぶせの部分など厚みがありしっかりしているが、細いひも状にして厚みを調整し、同社の柔らかな定番素材の牛革に切り込みを入れて、その切り込みに使用済みのランドセルをひも状にしたものを手で差し込んで、しなやかな素材感を実現した。価格はデザインにより13万~20万円程度。

ランドセルメーカーの使用済みランドセルのリメイクサービスは、ミニチュアランドセルや小物に再生する例がほとんどだが、日常使いできるバッグ、かばんに仕立て直すことで思い出のランドセルを日々使うアイテムにつなげられる。
ブランドではランドセルのほか革ジャンやブランドバッグなどをメッシュ素材にするリメイクも計画する。