公益財団法人いわて産業振興センターが東京交通会館で開催した「いわてアパレル企業ビジネスマッチング商談会」は、国内縫製工場を探すアパレルメーカーや商社など発注企業が多数集まり、盛況だった。
同商談会は、岩手県の縫製業などアパレル関連の物作り企業と、首都圏のアパレルメーカーや商社など発注企業との新たな出会いと取引拡大・活性化を目指す。前回の成果は事務局が把握しただけでも、約640万円の取引につながった。
今回、参加企業は受注側約10社、発注側約30社の計40社だった。個別面談は受注側各社1日8回の枠が全て埋まる状況だった。発注側からは短納期の小ロット生産を求める声が多かった。
受注側で参加した岩手モリヤの森奥信孝社長は、「前回は2社の新規取引が決まった。国産回帰の流れが強まっているものの、現状、工場側の生産能力は限られる。要望に応えるためにも自動化による生産性の向上が不可欠。プロパー消化率を高める適品適時適量の生産は国内工場に優位性があるのだから、その強みに磨きをかけたい」と強調した。