伊藤忠商事は、スポーツブランド「フィラ」の中核カテゴリーである、シューズ・アパレルの企画・製造・販売を行うIFJ(東京、村岡敬介社長)を100%出資で設立した。伊藤忠は、フィラのビジネス拡大をさらに進め、5年後には伊藤忠が扱う日本でのフィラの全カテゴリー合計で小売りベースで500億円の売り上げを目指す。
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IFJがシューズとアパレルのサブライセンシーとなり、25年春夏から販売する。伊藤忠が持つブランドビジネスの知見やネットワークを活用した「ハンズオン経営のもと、IFJがシューズとアパレルが一体となったコレクションを企画・製造する」。従来からの卸売りに加えて「ブランドのアイデンティティーを明確に発信する直営店の開設など、ブランドの価値向上に向けた投資を本格化する」考え。
なお、バッグや帽子などの他カテゴリーについては、伊藤忠が引き続き既存のサブライセンシー各社と連携して取り組む。
伊藤忠は、06年に日本におけるマスターライセンス権を取得し、現在はシューズやアパレルなど16カテゴリーの商品をサブライセンシーとともに販売している。フィラは、グローバル戦略の一環として、著名クリエイティブディレクターのレヴ・タンジュ氏を起用したモダンスポーツウェアライン「フィラ・プラス」を立ち上げるなど、積極的に投資している。