伊藤忠商事は、リユース学生服や学用品を売買するCtoC(消費者間取引)プラットフォーム「学リレ」を立ち上げる。「業界初」の取り組みという。24年春から同社が運営する学用品ECプラットフォーム「学校生活」参加校に向けてサービスを始める。
原材料費などの上昇で学生服が値上がりし、「費用負担が重い」「安く買いたい」などのニーズがある。また環境配慮やサステイナビリティーの意識の高まりから価値観が変化し、「リユースの学生服や学用品の新たな流通網が求められている」。リユース学生服の売買は、在学生徒が着る目的以外での購入を防ぐため、既存のCtoCプラットフォームでは一般的に禁止されており、地域間での取り組みや学生服リユース店の取引に限られている。
伊藤忠は20年から始めた新品学用品ECプラットフォーム、学校生活の仕組みを活用する。学校生活は学用品販売のシステムや販売方法、販売プログラムの特許を取得する。今回も学校生活の参加校だけが学リレのサイトにログインでき、匿名性や安全性を担保する。リユース学生服や学用品を学校関係者以外に流出させることなく、同じ学校に所属する生徒の保護者間で売買できるようにする。新入生だけでなく、在学中のサイズ変更にも対応する。
学校生活の参加校は首都圏の私立校中心に約15校。今回の学リレを切り口に学校生活の採用校も増やしたい考えだ。