気軽なギフトとして使われる靴下やインナー。11月11日の「くつしたの日」を通じてギフト需要を盛り上げようと力を入れてきた靴下メーカーにとって、春夏はバレンタインと父の日でギフト需要が盛り上がるタイミング。2月に入り、バレンタイン向けの商品を集積する小売店も増えてきた。
百貨店向けブランドでは、定番のハート柄の靴下をはじめ、お揃い柄の靴下とインナー、メンズ・レディスのペアショーツなど、女性に好まれる色柄を揃えている。
■福助
福助はハート柄の靴下や男女お揃いインナーを、バレンタインギフトとして提案している。「マッキントッシュ・フィロソフィー」はハート柄の靴下とインナーを企画、他のライセンシー商品も集積したフェアを実施し、店頭でのアピール力を強めている。「ヴィヴィアン・ウェストウッド」は男女ペアのインナーを企画した。
■ナイガイ
ナイガイは「サイコバニー」「カルバンクライン」を軸にバレンタイン向け商品を販売する。ポップでハッピーな色柄を得意とするサイコバニーは、ラメをふんだんに使った大胆な柄の靴下や、ボーダーとバイアスチェックを組み合わせた柄の靴下を、ピンクや赤などの色を交えて提案。カルバンクラインは大人向けの絣調の柄をバレンタイン向けとして勧める。両ブランドともギフト用のインナーも揃える。
■グンゼ
グンゼは「シーク」のインナーで、ピンクや赤をベースにしたハート柄やチェックなどの可愛いボトムをギフト向けに提案。靴下は、バレンタインを機に「大人のたしなみ」としてシークのロングホーズの打ち出しを強める。
■レナウンインクス
レナウンインクスは靴下、インナー、パジャマの三つのカテゴリーを持つ強みを生かしたラインアップ。軸となるのは「アクアスキュータム」のニューラインと「アーノルドパーマー」。アクアスキュータムは衛兵やブランドロゴなどを可愛く描いたモチーフを、3カテゴリー共通柄として提案する。アーノルドパーマーも今年は3カテゴリーの共通柄を企画。靴下は筒の状態で全体にプリントを載せられる新しい技術を活用して作った。