日本政府観光局(JNTO)によると、16年の訪日外国人客数(推計値)が前年比21・8%増の2403万9000人の過去最高を記録した。
クルーズ船寄港増加や航空路線の拡充、これまでの継続的な訪日プロモーションやビザ緩和、消費税免税制度の拡充が増加要因とした。
中国が27・6%増の637万人と押し上げた。全ての国・地域で初の600万人台に達し、昨年に続いて最多だった。次いで韓国が27・2%増の509万人、台湾13・3%増の416万人、香港20・7%増の183万人となった。
これら東アジア四つの国・地域の合計は23・1%増の1700万人を超え、訪日旅行市場で存在感を示した。欧米豪も主要9カ国の合計が17・7%増の295万人となり、堅調に増加した。
16年12月の訪日外国人客数は、15・6%増の205万1000人で、これまでの12月の最高記録を上回った。伸び率は落ち着いてきたが、香港、シンガポール、マレーシア、インドネシアが単月として過去最高を記録するなど、東南アジアの勢いが目立った。
また、ロシアとイタリアを除く18の国・地域が12月の最高記録を更新した。