モデレートゾーンのインポートバッグで、シンプルなショルダーバッグとトートバッグの人気が高まっている。ラグジュアリーブランドの価格高騰を背景に、実用的で堅実なバッグをアフォータブルラグジュアリーで求める人が増えてきた。25~26年秋冬は、この二つのバッグが売り場をけん引しそうだ。
(松本寧音)
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ここ数年、トレンド感のある新作が相次いでいたが、今シーズンは定番の形に再帰するブランドが目立つ。シンプルで上品な見た目としっかりと物が入る容量、軽くて持ちやすいなどの機能性を重視したデザインが広がった。スエードを中心に、柔らかいレザーも増えている。色はベージュ~ブラウンが人気だ。
「ロンシャン」はパリ、コッツウォルズ、ロンドンを巡る旅を表現したコレクション。いつも以上に大きなトートバッグを充実する。

目を引くのはバンブーをかたどったトグルが特徴の「ル・ロゾ」。カーフスキンやダッフルコートで知られる「グローバーオール」のウールなど、様々な素材で企画したトートバッグを季節の移ろいとともに提案する。アーティストのコンスタンタン・リアンさんと協業した縦型のコットンキャンバスの「ル・プリアージュ」も新鮮だ。

「アンテプリマ」は、「ワイヤーバッグ」の新型として横長フォルムのショルダーバッグとミニボストンを揃える。この間、人気のジップ付きで、いずれも必需品プラスアルファの荷物が入る使い勝手の良い大きさ。ジップ付きのデザインは伸び盛りで、ほかにもA4サイズが入るトートバッグや、純銀を99.9%使ったハイエンドなクロスボディーバッグもある。
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