イケア・ジャパンは1月18日、日本で13店目の「イケア前橋」を前橋市にオープンする。これまでの店舗運営のノウハウを生かし、日本で最も環境負荷の低い店舗運営を目指す。
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新店は敷地面積約5万8000平方メートル。店舗面積約1万平方メートルの2層の建物で、北関東自動車道の前橋南インターチェンジに近接し、北関東や長野、新潟を主力商圏とする。物流センターとしての機能も兼ね備え、これまで以上にオムニチャネル化を推し進める。
約9500の商品を扱う。1階がインテリア雑貨・生活雑貨と商品倉庫、2階がショールーム、レストラン。ショールームには、前橋周辺での暮らしの調査結果を反映した41のルームセット(部屋の空間提案)を設けた。レストランのほか、ホットドックや植物由来のソフトクリームなどを提供する「ビストロ」では国内で初めて店舗の外から購入できる「ビストロウィンドウ」を設置した。同店の限定商品、植物由来のベビーカステラも販売する。
初の取り組みとして、地元出身の漫画家でイラストレーターのあらゐけいいちさんが描いたイケアの人気商品のある暮らしのイラストを店舗やウェブサイトに配置した。スタッフは約180人。7割が現地採用だ。
サステイナブル(持続可能な)施策ではこれまでのノウハウを集約して活用し、既存店と同様に再生エネルギー使用率100%とするほか、エネルギー使用量を徹底して削減する。屋上の太陽光発電による電気を有効活用するため、年内に蓄電池を設置するなど店舗でのエネルギー自給率36%を目指す。節水、ごみリサイクル、家具買い取りなどの循環型ビジネスも整える。国内店舗では初となる米国の環境性能評価システム「リード認証(BD+C)」の取得を目指す。