衣料回収のアイコレクト、提携先増えるも量は8掛け

2017/12/06 04:26 更新


15年5月から取引を始めたゴールドウインでは、17年3月末時点で、51店で回収を受け付ける

 繊維リサイクル世界最大手のソエックスグループで、古着の回収・販売を行うアイコレクトが日本での回収事業を拡大している。13年に日本法人、アイコレクトジャパンを設立し、提携業者集めを開始。現在はイオンリテールやライトオン、ニューヨーカー、ゴールドウインなど10社と契約を結ぶ。今後も提携先を増やし、循環型の産業モデル構築を目指す。

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 アイコレクトはH&Mやマークス&スペンサーなど40社以上の有力企業・60カ国以上で回収サービスを提供している。提携企業を通じて集めた衣類などは世界に数カ所ある仕分け専用工場で独自に選別。回収分の約6割を再販売し、約4割を工業用ウェスや反毛材などにリサイクルしている。

 アイコレクトジャパンは、親会社のこうしたネットワークと総合力を強みに活動。日本での回収拠点数は年々増えており、回収量は前年に比べ10%以上のペースで増えているという。

 もっとも、回収拠点数の伸びに比べると回収量の増加ペースは緩やかで、「目標に対し8割程度」(田中秀人取締役)の水準にとどまる。提携企業によって取り組み度合いに差もあり、「トップの考え方・意気込みに依拠するところが大きい」という。そこで、アイコレクトジャパンでは、衣料品回収を通じて来店促進や企業イメージの向上につながる成功例などを示しながら、経営課題における重要性を訴え、提携先を広げていく。




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