北陸産地 テキスタイル生産が回復傾向 ナイロン織物のアウトドア向けが好調

2022/06/09 06:30 更新有料会員限定


 化合繊主力の北陸産地のテキスタイル生産が回復傾向にある。20年はコロナ禍の影響によって織物製造、染色加工ともに前年比2ケタ減となったが、21年は県ごとのばらつきはあるもののトータルでは増加。月別では昨年春から織物製造、染色加工の織物・ニットいずれもプラスに転じ、今年に入っても増加傾向が継続している。アウトドア向けのナイロン織物がけん引し、「12月まで受注は満杯」といった声も聞かれるが、一方で原燃料の高騰など懸念材料も抱える。

(中村恵生)

織物、両県で明暗

 北陸産地は国内の化合繊テキスタイル生産の大半を占める。主に合繊メーカーや商社の委託加工、産地企業による自主販売を基盤とし、スポーツ、ファッション、ユニフォームといった各種衣料用途、民族衣装、自動車や土木・建築資材、生活資材などの幅広い用途で国内外に販売する。

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