H&Mはロシアでの事業から撤退する。3月2日から現地での商売を一時停止していたが、ウクライナ侵攻の長期化など、事業継続に支障があり、先行きの見通しも不透明との判断から撤退を決めた。ロシアには09年に進出しており、21年11月末の店舗数は168。
ロシアからの撤退に関してヘレナ・ヘルマーソンCEO(最高経営責任者)は「慎重に検討した結果、直近の状況下でロシアでの事業を継続するのは不可能と判断した」とする。撤退を進めるうえで、現地従業員の支援もできる限り行うとしている。
現地での残存在庫消化のため、実店舗を一定期間、営業する。事業撤退にかかる経費は20億クローナ を見込んでおり、全額を22年第3四半期(6~8月)業績に計上する。