「ヒロココシノ」 秋冬からクチュールとプレタを一本化

2024/05/20 15:00 更新


落ち着いて服の良さを確かめてほしいというコシノヒロコさん

 82年から続くレディスブランド「ヒロココシノ」が24~25年秋冬、発表の形式を変える。プレタポルテとオートクチュールのそれぞれで発表してきたものを一本化、「ヒロココシノコレクション」として打ち出し、手掛ける全ブランドの基軸に据える。最初のショーの開催は5月30日。

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 「単純に、かなりハイクオリティーなものにしようと」。手法の刷新について、コシノヒロコさんはこう話す。最近の市場では、しっかりとした縫製や良い素材、クリエイティブなカッティングで作られる洋服が「少し横の方に置かれている気がする」。そのため、オートクチュールの要素があり、他で実現するのが難しい技術を含めた物作りを見せる方針。

 ファッションウィークの時期から外れるが、ショーには消費者を招き、「じっくり服を見ていただく」。顧客に限らず、消費者が気に入った服を予約できる場を設けるとともに、「文化としてのファッション」を残す取り組みに力を入れる。



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