尾道の専門店、背伸びしない店作り

2015/05/15 08:49 更新


 広島県尾道市のJR尾道駅周辺は、昔ながらの商店街や入り組んだ坂道にカフェ、ショップが点在し、街歩きスポットとして親しまれている。海と山に囲まれた、ゆったりとした雰囲気が、背伸びなしに店を営む気風を生んでいる。

 駅の西側は、尾道の空き家活用に取り組むNPO(非営利組織)法人、尾道空き家再生プロジェクトの拠点がある。再生物件の一つである三軒家アパートメントは、09年にリノベーションを始め、カフェ、ギャラリー、卓球が楽しめるコミュニティースペースなどを併設。それぞれ趣向を凝らした店作りで、探検気分が味わえる。今年4月に入居したのは、雑貨店「ホホホ座尾道店」(電話070・5528・9013)だ。

 広島県福山市出身の髙亀理子さんが、「おやつと雑貨と本の店」をコンセプトに開いた。京都の人気書店「ガケ書房」が、企画編集グループ「ホホホ座」に業種変更し、その支店の位置づけとなる。「尾道は文化的なものが好きな人が多いにも関わらず、それに親しめる店が少ない」として、各地のリトルプレス(小規模発行の冊子)を集積。実家の紅茶専門店の焼菓子や紅茶に加え、器などの生活雑貨も揃える。同店の焼菓子が隣接するカフェで食べられたりと、尾道ならではの店同士のつながりを楽しんでいる。

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