《対談》ミレー×コーデュラ 登山用品ビジネスの今とこれからは?

2024/07/22 13:00 更新有料会員限定


 登山熱が盛り上がるなか、業界が持続的に発展するには何が求められるか。登山用バックパックを主力とする仏ブランド「ミレー」の日本法人で製品開発を担う櫻井久男氏と、「ユーチューバーTK」として動画投稿サイトに自ら出演し、「コーデュラ」の魅力を日本で広めている川﨑隆史氏が話し合った。

(聞き手・構成=杉江潤平、中村恵生)

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  • ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン ブランドマネジメント部シニアブランドマネージャー 櫻井久男さん
  • インビスタジャパン パフォーマンスソリューションズ事業部機能資材・アパレル部部長 川﨑隆史さん

ライト層多数参入

 ――近年の登山用品市場をどう見る。

 櫻井 2012年ごろに登山人口は約850万人まで増えましたが、御岳山の噴火(14年)などの影響で参加人口は減少し、コロナ禍では約450万人まで落ち込んだと言われています。コロナ終息以降、これまで登山を楽しんでいた層が戻ってくれば良いのですが、そうはなっていません。一方で、ケーブルカーに乗り切れないほど山に人が殺到するなど、ライトユーザーの参入はすごいことになっています。キャンプや釣りなどと同様、コロナをきっかけにアウトドア全般が見直されたのでしょう。

 ――ビジネスの状況は。

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