「イブーデザインズ」衣装製作やギャラリーでファン増

2017/08/09 04:20 更新


胸元に大きなリボンをつけたブラウスは身幅と腕周りにはゆとりがあるプルオーバータイプ

 「イブーデザインズ」は、デザイナーの大川真起子さんが13年に立ち上げたレディスブランド。女性漫才コンビの海原やすよ・ともこの衣装製作やギャラリー会場での期間限定店の顧客を通じて、ファンが増えている。

 前職でアシスタントを務めたデザイナーブランドでは、モード色の強いシャツをメインに専門店へ卸売りしていた。独立を機に、モードだがデイリーに着られるトータルアイテムを作り、消費者の顔が見えるよう小売りにこだわった。

 ターゲットは30、40代。二の腕やウエストなど気になるラインをカバーしつつ、身幅が広いだけではない、きれいなシルエットを目指している。ベーシックカラーの無地が多く、基本はシンプルだが、没個性にならないよう、タックやギャザー、アシンメトリーなどを取り入れている。手持ちの服と合わせやすいよう基本は単品提案で、ノーアイロン、家庭洗濯可能な点も売り。素材の10%ほどは、播州の機屋で作ったオリジナル生地を使い、独自色を出している。

 期間限定店は毎月の出店を目標に、阪急うめだ本店や有力ギャラリー、和歌山・おのまちあるふぁ、大阪・ソラ、ギャラリー家などに出店してきた。中心価格はトップが1万~2万円、ボトムは2万~2万5000円。「価格はすんなり受け入れられている」という。秋から同じ関西圏で他の百貨店へも販路を広げる。

 近く、布帛とジャージーでレーベルを分ける予定。コンスタントに売れているTシャツシリーズを定番化し、売り上げの安定化を図りつつ、布帛で新しいデザインに積極的に挑戦していく。




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