ローラーシューズ再び注目 「ヒーリーズ」15万足超へ

2018/11/26 06:30 更新


 00年代に小学生の間にブームを巻き起こしたローラーシューズが再び注目されている。アメリカの元祖ローラーシューズ「ヒーリーズ」の日本総代理店であるトレンドジャパンによると、この5年でじわじわと人気が上昇しており、18年の販売足数は15万足を超える勢いという。同社では拡販のタイミングと見て、宣伝販促と展開店舗の拡大を強化する。

(杉江潤平)

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 ヒーリーズは、99年にロジャー・アダムスが考案したローラーシューズ。ヒール部分に車輪を付け、履き替えなくても歩け、車輪の取り外しも簡単にできるのが特徴だ。日本では01年に販売を始め、02年には年間40万足を販売した実績を持つ。その後、ブームは沈静化したが、09年にも2輪モデルが女児に再びヒットし、25万足を販売した。トレンドジャパンは13年8月からヒーリーズの独占輸入販売を開始。現在、玩具売り場を中心に600カ所で販売している。価格帯は4900~9800円。

 同社ではクリスマス商戦に向けて販促を強化している。今秋からケーブルテレビなどで放送する子ども・アニメ専門チャンネル「キッズステーション」で、ヒーリーズの滑り方やテクニックを紹介するCMと販促番組を流し始めた。11月下旬からは、映画館「イオンシネマ」の全国20会場で、本編前に同番組の短縮版CMを流すほか、イオンのゲームセンター内で配布する小冊子にも、ブランドの広告を掲載する。

 こうした仕掛けと連動し、靴専門店チェーンでヒーリーズの売り場を増やすとともに、既にブランドを展開する玩具店などで、ヒーリーズ売り場の拡張につなげる。商品面では、日本のマーケットニーズに合わせた日本企画品や限定品、ラメ・エナメルを使った玩具テイストのシューズなどを拡充。今冬のクリスマス商戦で弾みをつけ、20年3月期には取扱店舗を1000店舗に広げ、年間30万足を販売する目標を掲げる。

二輪タイプはヒーリーズのみの仕様
オールホワイトシューズなどトレンド要素を入れたタイプも出す


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