はるやまHD 「グッド・アクションアワード」を受賞

2019/03/05 06:27 更新


 はるやまホールディングス(岡山市、治山正史社長)は、リクルートキャリアが運営する転職情報サイト「リクナビNEXT」主催の「第5回グッド・アクションアワード」を受賞した。退職者へのヒアリングを元にした独自の制度改革と働き方改革が評価され、受賞につながった。

 同社は14年から人員不足・離職率に着目し、退職者ヒアリングを実施。①転職希望②給与の不安③転勤の不安の3課題が浮き彫りになった。

 これを受け、転職希望に対しては15年に本部勤務の応募を社内から行い職種を選ぶことができる「社内公募制度」を導入。また、2年連続で社内評価基準を満たした社員は職種・勤務地・上司を選ぶことができる「キャリアチャンス制度」も新設し、転職を理由とした退職が減った。

 給与に対する不満解消では、17年に残業をしなければ手当がもらえる「ノー残業手当」を導入。残業時間は減ったが、残業代が減ることによる不満も多かったため、残業代削減分を基本給に還元し、不満の解消と残業に対する意識改革を実施した。17年の残業時間は13.6%減の月間10.2時間となり、生産性も大きく向上した。

 転勤の不満に関しては、16年に「転勤は本人指定の4都道府県限定の地方総合職コース」を導入。以前は地域限定として九州、中部などまでしか選べなかったものを変更した。導入後は不安解消をはじめ、転勤ができない一般職社員からのコース転換も多くなった。

 同アワードは、働き方の多様化が求められる現代で一人ひとりがイキイキと働くための職場の取り組みに光を当てるプロジェクトで、13年からスタートした。




この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事