耐熱ガラス「ハリオ」のアクセサリー 相次ぎ新店を開設

2020/10/05 11:00 更新


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名古屋・ヒサヤオオドオリパーク内の新店はカフェを併設

 「ハリオランプワークファクトリー」(ハリオランプワークファクトリー)は、コーヒー器具で知られる耐熱ガラスメーカー、ハリオによるガラスアクセサリーブランドだ。来年、創業100年を迎える同社が、ガラス職人の技術継承を目的に立ち上げ、製作を続けてきた。商品はショップも併設する東京・日本橋の工房と、全国6カ所の提携工房で全てハンドメイドしている。今年は3店目の直営店を渋谷のミヤシタパークに、4店目を9月18日に開業した名古屋のヒサヤオオドオリパークに相次ぎ出店。卸やOEM(相手先ブランドによる生産)事業も広げている。

(中村維)

 1号店として14年にオープンした日本橋小伝馬町の路面店は、2階が工房で、計15人が製作に携わる。1階のショップにも一部工房スペースを設け、バーナーを使いながらアクセサリーを作り出す様子を見られるようになっている。現在、職人は若い女性が多いが、週に1度、80代のベテラン職人が監修を兼ねて熟練の技を披露している。

小伝馬町店2階の工房

大震災がきっかけ

 ハリオは創業時、ビーカーやフラスコなど理化学系のガラス器具を職人が手作業で製造していたが、その後工場での量産体制が確立するとともに機械化が進んだ。職人が減少する一方で、メーカーとして職人の技術が継承されていかなければ、新しい物を作ることができなくなるとの危機意識があった。

 そんな折、東日本大震災により、茨城県古河市にある自社工場が被災。二つある大釜の中で溶解させていたガラスが固まってしまい、一つは廃炉にせざるを得なくなった。このガラスを何かに活用できないかとの案からアクセサリー作りへとつながり、技術継承の目的ともあいまって、ブランド設立となった。

手頃な価格修理もOK

 コレクションは、水滴をイメージしたウォータードロップ、植物のモチーフを取り入れたプランツ、幾何学的なアブストラクトの3シリーズが柱になっている。総デザイン数は1000を超え、ショップには常時200以上のアイテムが並ぶ。同じアイテムでも、一つひとつ表情が微妙に異なるのも魅力だ。

 中心価格帯は5000~8000円。「職人の仕事を作るというのがブランドのテーマの一つでもあるため、より多くの方に購入頂ける価格設定にした」(ハリオ)。帯留めやヘアアクセサリー、カフリンクスなど、アイテムのバリエーションも増えてきた。

 販路は、直営店や自社EC、期間限定店での販売に加え、セレクトショップやライフスタイルショップなどへの卸のほか、OEMも請け負う。

 ガラスというと、割れや欠けを懸念する向きもあるが、同社の製品は工房での修理が可能だ。「気軽に修理製品を持ち込んでいただけるよう、将来的に、主要都市に1店舗ほど出していければ」としている。

水滴や植物をモチーフにしたコレクション

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