阪急うめだ本店 財布を“スマートアイテム”売り場に

2020/09/03 06:26 更新


スマホケースなど“スマートアイテム”を集積した売り場にした

 阪急うめだ本店は9月2日、1階財布売り場を、スマートフォンケースなどのスマホ関連グッズやミニウォレットを編集した「スマートアイテム売り場」に改装オープンした。主軸で展開していた長財布の展開を大幅に縮小した。

 キャッシュレス決済の広がりなど消費者のライフスタイルの変化に対応したもの。売り場のアイテム別構成は、従来は長財布約7割、ミニウォレット2割、スマホケース1割だったが、スマホケース4割、スマホ関連グッズ2割、ミニウォレット3割、長財布1割の構成に大きく変更した。

 「ボナベンチュラ」「エジュー」「バンドリヤー」「デミウルーボ」「ネイティブユニオン」「FOX」「ラルコバレーノ」「ナナナナ」などのスマホケースやショルダーバッグ、ミニウォレットを揃える。また、「メゾンキツネ」とネイティブユニオンの協業商品のワイヤレス充電器、ベルトケーブルのほか、「モレスキン」のスマートペンなどのスマホの周辺アイテムもファッションアクセサリーの位置づけで提案している。工房の「バッグアトリエ」を活用した刻印サービスも実施する。

 財布売り場の売上高は、18年度が前年比約10%増と数年前まで2ケタ増で推移してきたが、19年度は約3%増に伸び率が低下した。ミニウォレットやスマホケースが好調な一方で、主力の長財布は2ケタ減が続いていたため。ラグジュアリーブランドなどブティック展開ブランドへの需要はあるものの、平場展開に対する長財布の需要は減少しているとみて大幅縮小することにした。一方で、スマホケース主体で「年間1億円がみえている」ブランドもあるという。

 なお、「リモワ」の8階から1階への移設拡大もあり、財布売り場の面積はやや縮小した。スマホケースの平均単価は1万2000~1万3000円と長財布に比べて低いが、スマホケースとミニショルダーの組み合わせなどのスタイリング提案にも力を入れ、前年並みの売上高を見込んでいる。

スマホケースが品揃えの主軸に


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