プレタブランド「ユキコ・ハナイ」を立ち上げた、デザイナーの花井幸子さんが10月1日に老衰のため死去した。84歳。同ブランドを運営する花井(花井喜幸社長)が公式ホームページで12月19日に公表した。
葬儀は近親者で行った。お別れの会は23年2月15日正午から、東京・セルリアンタワー東急ホテルのセルリアンタワーボールルームで行う。
花井幸子さんはセツ・モードセミナーを卒業後、ファッションイラストなどの仕事を経て、1964年に自身のアトリエを開いた。4年後に東京・銀座にブティックを設立し、オートクチュールと「マダム・ハナイ」でのプレタポルテを始めた。その後、ブランド名を「ユキコ・ハナイ」に。74年に6人のデザイナーで「TD6」を結成しショーを開催。その後も東京でコレクションの発表を続けた。全国の百貨店のプレタフロアに店舗を出し、雑貨からきものまでライセンス事業も広げた。企業や学校の制服デザインなど活動は幅広い。また、得意の料理で本を出版したこともある。