「ジーユースタイルスタジオ」オープン〝最先端〟を表現

2018/11/30 06:30 更新


 「ファッションとより自由に、楽しく出合える店舗として大きな実験。デジタルと実店舗の行き来を促進したい」――ジーユーは29日、東京・原宿に30日オープンするショールーム型店舗「ジーユースタイルスタジオ」で、仮想試着のデジタルサイネージ、マイアバター作成をデモンストレーションした。

 店舗内には試着予約などテクノロジーを取り入れ、客と商品とのマッチング、購買の利便性向上まで「最先端のジーユー」(柚木治社長)を表現した。

(疋田優)

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 コンセプトは「ディスカバリー(発見)・スタイリング(着こなし)・コンビニエンス(利便)」。国内外客が多数訪れる原宿で、旬のトレンドファッションで多くの人に似合う服と着こなし方を発見しやすくし、購入商品を客の望む場所に配送するまで、最先端の購買体験を提供する。

 注目の顔アバターが作れる専用デジタルサイネージ「ジーユースタイルクリエイタースタンド」は、自身の顔に似たアバターが作れ、仮想の着せ替えが可能。前・後ろ360度のスタイルチェックもでき、試着が面倒と思う客に便利なツールとする。アバターはまだ顔が似た雰囲気にとどまっているが、今後は読み取り精度を高める。画面上に出てくる服でしかコーディネートできないが、友人や家族で楽しめるエンターテインメントを目指す。

似合う商品とのマッチング、快適な購買体験の提供、IT機器・ECとの連携を進化させたショールーム型実店舗「ジーユースタイルスタジオ」

 アプリ「ジーユースタイルクリエイター」は、店舗のデジタルサイネージで作った自身の顔アバターが使える。サンプルアバターでEC上のウェアを着せ替えできる。ダウンロード数が増え、着せ替えを楽しむ接触時間の拡大につながり、EC売り上げが伸びると見込む。現在EC比率は6%だが、今後は30%を目標に連動を進める。

 売り場面積は約594平方メートル。店内の複数の柱にアバターが作れるスタイルクリエイタースタンド4台、QRコードで商品を読み取ってスタイル提案できるスタンドを4台導入した。

 展示商品はレディス・メンズの服からシューズまで全サンプルをSKU(在庫最小管理単位)で揃える。現在一部商品がECに画像データ登録されていないが、新商品は優先的にデータ化している。購入する商品はEC在庫から手当てされる。今後、他店舗受け取りなどにも対応する考え。

 スタッフは25人。同規模店舗では28~30人で回しているため、省人化はできているものの、「商品陳列やレジ作業は削減されるが、デジタル機器説明やコーディネート提案が増えると予測されるため、店舗コストを含めて一概に削減できるとはいえない」(柚木治社長)としている。

 店舗は在庫商品がないため、売り場はすっきり。什器も低くして、店内を見渡せる。マネキンによるコーディネート提案も増やした。

「ジーユースタイルスタジオ」


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