スニーカーの「グラウンズ」22年春夏 ホラーテーマにインスタレーション

2021/11/11 06:27 更新


グラウンズ

 デザイナーの坂部三樹郎が監修するスニーカー「グラウンズ」はこのほど、22年春夏向けの新作をインスタレーションとともに発表した。

 テーマは「ホラー」。会場は東京・渋谷の青年座劇場で、観客は仮面を着けて入場する。中は幽霊屋敷のような薄暗い空間が広がり、ソファで眠る黒人の男性は、レッドカラーのエアが毒々しく光るレースアップシューズを着用している。奥のベッドには、髪を振り乱した少女がローファー型スニーカーを履いて横たわる。後ろの椅子に座る血の気のない3人の少女の足元もスニーカー。突然、横たわっていた少女はむっくりと起き上がり、踊り出して床をくるくると回る。スポーティーでポジティブなイメージのスニーカーだが、不気味なシチュエーションで存在感を際立たせた。「ホラーな体験って、大人になっても日常から外れる作用がある。スニーカーという形が決まったものの見せ方を、異なった視点で広げられたらと思った」と坂部。



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