東日本大震災から9年が経った。しかし、東北の復興に向けた歩みは終わらない。着実な復興は、地場産業の活性化を担う若い人材の確保と育成にかかっている。
(北川民夫)
【関連記事】《東日本大震災から9年》ビルマテルの革バッグ・小物ブランド 南三陸の電子部品メーカーに生産依頼
■ママを戦力に
「震災から丸9年。被災した当初から現在まで、ずっと〝人集め〟に苦心している」。そう語るのは、サカイオーベックスの縫製子会社、イタバシニットの今泉茂喜気仙沼工場長だ。同工場は上質素材を活用し、特殊加工を施した婦人服を中心に生産する。