【パリ=松井孝予通信員】エッフェル塔の正面に、パリ・オリンピックにも使用される注目の多目的イベント会場グラン・パレ・エフェメールがオープンした。メゾン「シャネル」がこけら落としの独占スポンサーとなり、仏人振付師ボリス・シャルマッツによるコンテンポラリーダンス「ハプニング・テンペスト」が2日間、ライブで一般無料公開された。
このスペクタクルでは、音楽とダンスのパリ高等学院の学生、劇団員、国立美術館のスタッフ、そしてシャネルの社員13人も加わり総勢140人がパフォーマーとなり、大嵐(テンペスト)を表現していく。稽古は都市封鎖の最中にオンラインで進められ、プロダンサーのアシュレイ・チェンがシャネルチームを担当した。「ソーシャルディスタンスがあろうとマスクをしてでも、とにかくみんながダンスする」(シャルマッツ)。力強いパフォーマンスはポストコロナへのパリの復興を印象付けた。