輸入卸のグランドフリート 米アリアットと代理店契約

2017/07/24 04:26 更新


 輸入卸のグランドフリート(伊藤和彦社長)は乗馬用やウェスタンブーツで世界最大規模の米国アリアットインターナショナルと日本での代理店契約を結び、卸販売を本格的にスタートする。

(大竹清臣)

 米アリアット社は92年に設立。翌年から乗馬ブーツ「アリアット」をスタートした。従来の伝統的な乗馬ブーツにハイテク機能を搭載することで、スニーカーの履き心地とクラシックなデザインを両立したシューズを開発。現在、同社の乗馬ブーツはオリンピックに参加する米国の代表選手など一流選手も使用し、国際的な乗馬大会の公認スポンサーも務める。

 全社の売上高は4億5000万ドル。乗馬用のほかウェスタンブーツのカテゴリーがあり、靴以外にアパレル事業が3分の1を占める。米国をはじめ、カナダ、英、欧州などを中心に6500超の店に卸販売している。直営店も米国内に数店舗構える。

 16年秋冬にはカジュアルラインの新ブランド「トゥートゥエンティーフォー・バイ・アリアット(Two24)」を米国市場からスタート。日本では17年春夏から一部、百貨店向けに販売を開始した。

 主力の「アリアット」も18年秋冬から本格販売する予定だ。日本での卸し先はカントリースタイルのラバーブーツなどをアウトドア専門店、カールズ向けカジュアルラインをスニーカー専門店、バイカーブーツをアメカジショップなど各カテゴリーに合う販路を開拓する計画だ。

 レディス向け英国調の乗馬ブーツが5万円台中心、メンズ向けウェスタンブーツが4万~5万円となる。Two24のブーツは、メンズは米国工場でのハンドメイドが中心、レディスはスペインの小規模な工房で作られる。

アリアット社のメンズ向けウェスタンブーツ

 グランドフリートは靴やアウトドアブランドなどの輸入卸を経て独立し、今年春に立ち上げた。伊藤社長は「歴史や生産背景などブランドに根っこのある米国ブランドを伝えていきたい」としている。以前から扱ってきた米国製サンダル「オカバシ」も18年春夏から日本で本格的に卸販売する予定。

 同ブランドは1984年スタートの耐久性と快適性、安全性に優れたコンフォートサンダル。再生PVC素材を使いアーチサポートのアルフッドベッドと防滑性の高いソールが特徴で、米国カイロプラクティック協会から認定されている。卸し先はシューズ専門店やスポーツ専門店などを見込む。

コンフォートサンダルの「オカバシ」




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