ギンザ・シックスは17年4月の開業以来初の大規模リニューアルを実施する。「グッチ」のウォッチ・ジュエリー、「ザ・ロウ」のフルライン、「リック・オウエンス」のメンズ、レディスコレクションなどが2～4月に順次オープンする。ラグジュアリーブランド、化粧品、食品、飲食の約40のテナントが入る。
商業面積4万7000平方メートルにファッション、ビューティー、食などの241店が入居し、開業初年度は来館者数2000万人、売上高600億円に達した。しかし、ここ一年はコロナ禍によるインバウンド（訪日外国人）需要の激減や国内客の都心部への外出自粛の影響で売り上げが落ち込んでおり、年末年始にかけて衣料品、化粧品、飲食のテナントの閉店が相次いでいた。
今回のリニューアルは「ここにしかないもの、ここでしか味わえない体験をさらに追求する」（竹原幹人ギンザ・シックスリテールマネジメント社長）という。館の強みであるラグジュアリーブランドを中心とした旗艦店戦略をさらに加速する。新たにジュエリー、フレグランスなど8の旗艦店が新規出店し、豊富な品揃えや高い販売力を顧客作りに結び付ける。さらに世界品質のオーディオブランドやフレグランス、こだわりにこたえる専門性のある食品を揃えて豊かな暮らしを提案するMDを強化する。
