《話題を追って》アイテム拡大する毛皮メーカー レザー製品に光明 長い販売期間、手頃価格でシフト
毛皮メーカーがアイテムを拡大している。暖冬やアンチファーの流れで主力の毛皮製品だけで売り上げを立てるのが困難になっているからだ。中でも、レザー製品を充実して、毛皮の落ち込みをカバーしようとする企業が多い。さらに企業によっては本物の毛皮さながらの質感のフェイクファー製品も出ている。
(森田雄也)
19~20年秋冬商戦を振り返ると、毛皮メーカー各社が「厳しかった」と口々に語る。アンチファーや毛皮製品離れなど要因は様々だが、最も大きかったのは暖冬だ。
07年以来の暖冬で苦戦
気象庁によると、20年1月の日平均気温の月平均値は7.1度、2月が8.3度と、それぞれ07年以来の暑い冬となった。防寒衣料の毛皮製品を始め、ダウンや獣毛で切り替えたアウターなど全般が苦戦した。アパレルメーカーのアウターでさえ大苦戦している中、毛皮製品を売るのは極めて難しい状況だったといえる。ある毛皮メーカーの担当者が「将来が不安」と吐露するほどだ。
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