新電子マネー「フェアトレードコイン」 “得する感”より「応援消費」

2021/02/10 06:30 更新有料会員限定


 様々な電子決済が存在する中、フェアトレード(公正取引)をテーマに絞った電子マネー「フェアトレードコイン」が昨年7月に始まった。ポイントやキャッシュバックが一切ない一方、商品の購入やチップ、メッセージで店舗や生産者を支援できるのが最大の特徴だ。加盟店は30店で規模の拡大はこれからだが、エシカル(倫理的な)消費が伸びる今、新しい時代に応じた事業として注目される。

(古川富雄)

幸せのために使う

 フェアトレードコインを運営しているのはサスティナブル・ストーリー(名古屋市、中島康滋代表取締役)。ベースになっているのは、eumo(東京、新井和宏代表取締役)が開発した共感コミュニティー型のスマートフォン決済アプリ「eumo」(ユーモ)。社会起業家とフェアトレードを応援していた中島代表がeumoの取り組みに共鳴し、「第1号コインになります」として始めた。「お金を幸せのために使っていく社会を作りたい」という思いがあったという。シサム工房(京都市)をはじめ、フェアトレードショップの協力も得られた。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワードサステイナブル電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事