「黄色いベスト」運動のデモが続くパリ。その暗い現実を忘れさせてくれるような、仏ギャラリー・ラファイエット傘下の百貨店BHVマレのクリスマスイベント「素晴らしいメリー・ポピンズ」が人気を呼んでいる。
19日にフランスで封切りされるウォルト・ディズニー制作のコメディーミュージカル「メリー・ポピンズリターンズ」(64年作「メリー・ポピンズ」の続編)をテーマに、英国国際通商省、同官公庁、ディズニーとパートナーシップを結び、ファッション、フード、生活雑貨、インテリアにわたり全館挙げて「ソーブリティッシュ」なギフト商品と、協業限定コレクションを提案している。
各フロアで聖歌隊、お菓子やDIYのアトリエ、シネマ、ライブのミニコメディーミュージカルと、ハプニングのような楽しい催しが用意されている。また週末は、メリー・ポピンズにあやかり英国人のスーパーナニー(乳母)による「お子さまお預かりサービス」、本物のロンドンタクシーによる「ご帰宅サービス」などを無料で提供している。
同店を訪れた日本の百貨店関係者は、「クリスマスとエンターテインメントを巧妙に結びつけた英国フェアは、今後の物産展の展開のヒントになる」と話した。
(パリ=松井孝予通信員)
