多くの河川氾濫(はんらん)をもたらした今年の奥能登豪雨は、復旧中の複合災害の脅威を我々に見せつけた。集中豪雨、局地的な大雨は予測が難しく、適切な避難指示を難しくしている。内水氾濫の大きな課題に警鐘を鳴らし、都市部の商業施設は、水害から人と施設、街を守るために何を準備するべきかを考えたい。
(EnPal代表 金藤純子)
都市特有の内水氾濫
気象庁によると大雨の年間発生回数は有意に増え、より強度の強い雨ほど増加率が大きい。1時間降水量80ミリ以上、日降水量300ミリ以上などの強い雨は、80年ごろの約2倍になった。