サルヴァトーレフェラガモ 新素材でカプセルコレ

2017/04/25 06:28 更新


 サルヴァトーレフェラガモは、通常は捨てられているオレンジを絞った残りかすから作られた新素材「オレンジファイバー」を使用したカプセルコレクションを発売する。この画期的な素材は、14年に設立されたオレンジファイバー社が開発し、特許を取得している。

 サルヴァトーレフェラガモは、世界で初めてファッション企業としてこのオレンジファイバーのプロジェクトに参画している。

 サステイナビリティーと革新性あふれるこの新素材は、シルクのような見た目と手触りを実現している。この特別な素材に、建築家でデザイナーでもあるマリオ・トリマルキが地中海からインスピレーションを得たスケッチをもとに、商品を作った。

 モチーフになったのは、地中海の自然や果物、イタリア南部のくっきりとした影、浮遊する雲や花、さらに抽象的で文学的な一連のスケッチ。そこからフェラガモのデザインチームは、ナチュラルさと快適さが感じられる繊細なデイリーウェアスタイル、カットとラインが特徴的なシャツ、ドレス、スカート、スカーフのコレクションを製作した。商品はサルヴァトーレフェラガモ銀座本店ほか、一部店舗で発売される。

 イタリアではジュースの製造による廃棄物は70万トン以上にのぼり、これを使ってファッション用の持続可能な生地を作る発想は、サステイナビリティーの大きな可能性を秘めている。

「オレンジファイバー」を使用したサルヴァトーレフェラガモのカプセルコレクション


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