「ファンダメンタル」(津吉学)は6月11日、設立20周年を記念して25年春夏コレクションをブランド初のショー形式で発表した。得意とするデニムやインディゴ染めを軸にしたワークスタイルが主役となった。
円形の会場の中心にはギター、ベース、ドラムにアンプ。人気ロックバンド、ザ・バンド・アパートの演奏でショーがスタートした。津吉は「20年以上前、初めてこのバンドを見たライブハウスの空気をショーで再現したかった」という。
冒頭はデニムのセットアップ。様々なインディゴ染めの生地をボロのようにはぎ合わせたカバーオールやジャケットに、サイドシームにひだを作ったボトムを合わせる。ショーツからフレアシルエットまでパンツのバリエーションが豊富だ。
合繊使いでスポーティーさを出したスタイリングも多い。デニムと合繊をドッキングしたショーツや、ナイロンのポーチを前身頃に取り付けたジャケットなどが揃う。
デニムで仕立てたノーカラージャケットもブランドの得意アイテム。ざっくりと着流してリラックスしたムードを演出した。
(高塩夏彦、写真=加茂ヒロユキ)