01年の法改正で、企業が自社の株式を取得することが可能になった。敵対的買収の予防、少数株主の整理などを目的とするほか、市場に流通する株式を減らすことによる株価の上昇、ROE(自己資本利益率)や総還元性向の向上などが期待できる。株価・株主対策が重要視される流れの中で、多くの企業に広がった。その半面、現金で株式を買い取るため、手元資金は減少する。新型コロナウイルス後の不透明感が強まるなか、当面の資金確保や投資の方向性を見極めるため、自社株買いを中止する企業も相次いでいる。
《FB用語解説》自社株買いの中止 新型コロナで手元資金確保
2020/06/08 06:22 更新